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教育講演会が行われました
2015年11月24日 - 行事情報
11月11日(水)演出家の宮本亜門氏をお迎えし、教育講演会が行われました。
『違うから面白い、違わないから素晴らしい』という演題のもと、ご講演いただきました。
第1部(附属中学生、高校1年生、参観希望保護者対象)
第2部(高校2・3年生、参観希望保護者対象)
~生徒の作文より~
最も印象に残ったことは「人と違っているところをプラスに捉え、それを長所としていく」ということだ。普通、人間には集団心理が働いて、無意識のうちに、人に合わせて動いたり、多数派の方へ意志が流れてしまいがちで、自分自身もしばしばそういう状況に陥ることがある。自分と周りとの相違点を比べ、自分を隠してしまうから個性や良さが失われていってしまうと思う。これからは自分を否定せず、自分について深く考え、自己の在り方をみつけていこうと思う。(1年生男子の作文より)
命と食とを切り離して考える世の中になった今、いただきますの重みも軽くなり、ありがたみも罪悪感も少なくなっている。そんな私たちに本来の「食」と「生」の関わりを思い出させてくれた。スーパーの棚にラップをかけられて並んでいる肉も、宮本先生が自らの手で命を奪ったヤギも、懸命に生きていたはずだ。自分の身体をつくる上で力になってくれたたくさんの命に感謝して生きていきたい。(1年生女子の作文より)
「エネルギッシュでパワフルかつ一所懸命な演出家」というイメージを持っていた宮本先生にも、かつて周りの人との違いに戸惑い苦悩した経験があることに驚き、また自分自身にも似たような経験があることを思い出した。壮絶な過去を抱えているにも関わらず、あれほどの立派な演出家として成功していることもすごいが、逆に、そうした過去があったからこそある今なのかもしれない。宮本先生の「自分の可能性を過小評価しすぎであり、もっと自信を持って生きていこう」という言葉に、なんだか背中を押してもらえたような気分であった。(3年生男子の作文より)